国際結婚ライフ♥カラチの海の色

パキスタン人ダーリンとの結婚生活で私が感じたこと

洗えない服。

 

今回の義妹ちゃんの結婚式↓では、前からやってみたかったオーダーで、「シャルワール・カミース」という、パキスタンの伝統衣装を仕立てました。

 



最初聞いたときはびっくりしたのですが、パキスタンでは仕立てで服(伝統衣装)を作る方が一般的なのです。

既製服よりも、むしろ安くあがります。

 

 

ダーリン家の従兄弟が生地屋さんで、ダーリン家ではいつもそこで買っています。

 

生地屋街に行くと、仕立て屋さんやボタンなどのパーツ屋さんも同じエリアに店を構えています。

 

生地屋さんで好きな生地を選んで、好きな色に染めてもらって。

パーツ屋さんでは房飾りやビーズを購入し、仕立て屋さんに持ち込んでデザインやサイズを相談し、オーダー。

 

特急で仕立ててもらい、3日ほどでできましたー!f:id:shifra:20200312235236j:image

 

細かいところは伝わらず、か、忘れたのか笑、細部はオーダーと少し違う仕上がりだったのですが、試着してみて似合っていたことで、満足しました。

パキスタンではいちいち細かいことを気にしているといつまでも終わらないか、間に合わないか、ストレスがたまって疲れちゃうので、サクっと流すことにしています。

 

 

 

 

さて、ここからが本題なのです笑

 

その服は結婚式で一度着ただけなのですが、日本に帰ってから洗いたくて、ダーリンにどうやって洗うのか聞いたら、

 「染めて仕立てた服は、洗えない」

 「色落ちするから」

と。

 

 

どーしてもどーしても洗いたくて、ダーリンに内緒で笑そっと水にさらしてみると、お水が色水に…

同じお店で買った、染めてない生地も、色水に…

 

…本当に洗えない!

色落ちする前に、洗うのはあきらめました。

 

 

 

 

そういえば、前に習っていた、ダンスの衣装も洗えなかったなぁ~

 

いくらも着ないのに贅沢なもんだと思ったものですが、この服も同じだ。

 

 

 

 

パキスタンでは中流以下のご家庭でも、仕立て服は一般的です。

 

私にはパキスタン=貧しい国のイメージがありますが…、全部が全部、そーでもないんじゃないか?

と、ふと思いました。

 

仕立てで服を作っていて、しかも洗えない=何度も着られないものが一般的って、貧しくないじゃん!

 

そーいえば、ダーリン家でも、一度しか着てない服がたくさんあったな。

 

 

 

 

私は好きな服は何度も着たいし、何度も着ない服なんてもったいない!と思っていたけれど、「何度も着ない服」を持っているって、豊かなことなんじゃないか?

 

 

そういえば、セレブリティは一度しか着ない服がけっこうあると聞いたことがあるし。

もっと身近で言えば、ウェディングドレスだって、一度しか着ないものだし。(着たことないけど)

 

 

 

これまではクローゼットの中のあまり着ない服を見たり、スーツなど出番の少ない服を買う時に、もったいないなぁと思っていたけれど。

せっかくなら、

 「豊かだな!」

と感謝したいと思ったのでした。