国際結婚ライフ♥カラチの海の色

パキスタン人ダーリンとの結婚生活で私が感じたこと

白内障の手術 - 術後のお話

昨年、3焦点眼内レンズを入れる、白内障の手術をしました。

 

手術から6ヶ月くらい経って、術後どう感じたかを、思い出して書いてみようと思います。


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当日は手術室から出た後、手術の緊張がほぐれるとすぐに、視界の曇りがとれていることに気づき、とても嬉しかったです。

目薬でぼんやりしているものの、近くも遠くもそこそこ見えており、嬉しくてニヤニヤしながら待合室のあちこちをキョロキョロ見てしまいました。

 

 

 

病院を後にし、術後数時間経った頃。

 

手に持っていたマゼンダピンクのお財布の色が、急にぐわーっと青みを増して鮮やかに変化しだしました。

 

驚いて周りを見渡すと、真っ赤や真っ青など他の鮮やかな色も、ぐぅーんと彩度が鮮やかになって迫ってきて、少し気分が悪くなってしまいました。

 

手術前までに見えていた色合いはなんだったんだろうか?

白内障のせいで、色の彩度まで落ちていたのかな?

すごく不思議でした。

 

 

 

 

術後2ヶ月くらいは、見え方は正直、大満足とは言えませんでした。

 

 

もちろん視界の曇りはゼロだし、手術前よりは見えていて、遠くは0.7~0.8位なのですが、白内障になる前に見えていた視力1.2~1.5には遠く及ばない感じ。

テレビの時刻表示が少し離れた場所から見えなかったり、運転中少し遠くの標識が見えなくて不便を感じました。

 

近くも、携帯を見るなど普段は問題ないのですが、説明書の薄い色の小さい字を読む時やお裁縫の時などは、老眼鏡がないと見えません。

 

 

 

例えるなら、低価格のメガネみたいな感じがしました。

普通のメガネなら、0.1刻みでレンズを作れるところが、0.5刻みのレンズしか選択できないような。

 

そこそこ見えてだいたいの場面では大丈夫だけど、ちょっとした時に見え方に不満が出る。

だから「神経質な人には向かないレンズ」「そこそこの見え方」だとパンフレットに書かれていたのかと、「そこそこ」の意味がやっと分かりました。

 

 

 

 

視力は1ヶ月くらいで安定すると聞いていたのですが、私は3ヶ月くらいかかりました。

 

特に夕方。

ほぼ毎日、同じ場所を同じ時間に運転していたのですが、ちゃんと見える日、視力があまり出てない日、毎日見え方が違っていました。

 

 

 

さて、不便に思ったことを色々と書きましたが、しかし!

最初は見え方に不満がありましたが、半年も経つと、すっかり慣れてしまいました。

 

 

今の見え方は、相変わらずテレビの時刻は遠くから見えないし、もし両目の手術で両目同じ視力になったとしたら、運転なんかは眼鏡かけた方が良さそうな感じの見え具合です。

眼鏡なしで針に糸を通すのも、できません。

 

 

暗い所は特に見えづらく、夜街灯が薄暗いところなんかは足元が良く見えないので、懐中電灯か、ダーリンの腕にお世話になります。

 

それから疲れも出やすくて、夕方以降や、スマホを長時間眺めたりパソコンで仕事した後なんかは、手術した方の目は視力が下がるのを感じやすくなりました。

 

 

 

でも、そもそも普段の生活で眼鏡なしで過ごしたかった希望はばっちり叶っているし、視力の不安定さがなくなると、思いもよらないときに「見えない!」と思うこともなくなり、自然と不満もなくなりました。

 

少しまぶしかったハロー、グレアも、今は光のマルが見えるのはおさまっているし、にじみは許容範囲です。

 

反対の目ももし手術するとなったら、たぶん、同じ3焦点眼内レンズを選ぶかな~?と思います。

 

 

 

手術することになって思ったのは、当たり前に享受していた「見える」ということって、本当にありがたいのだというのと。

 

歩くとか料理するとか、何をするのにも目は日常とても使っているのもあるけれど、美しい景色を見て感動したりとか、大切な人の笑顔を見たりとか、生きる幸せをたくさんもらっている、愛おしい器官なのだなぁと、再認識したのでした。

 

 

 

将来は、もっとレーシック患者向けの計算式が正確になったり、多焦点レンズがお手頃になって、さらに性能が良いレンズがたくさん出て選択肢が増えたり、白内障手術の環境がもっと進歩してくれたらいいなぁと思います。

 

こんなにも一般的な手術なのだから、需要もとても多いと思うのです。

 

 

 

そうそう、手術前に不思議なことがいくつかあったのですが、コロナに影響されないように神さまが助けてくれたのかなぁとふと思って、今回術後のことを書こうと思ったのです。

 

 

あの時決断しておいて、本当によかったなぁと思います。