3焦点眼内レンズ
白内障の手術を決心したところで、まずは目の中に入れるレンズ選びが必要になりました。
私はレーシックをしているのですが、その大きな理由が、アレルギー。
眼鏡もコンタクトも長時間していると、肌荒れやかゆみ、充血などの問題が出てしまうことでした。
白内障の手術は保険診療の場合、単焦点レンズという、術後はメガネ必須の眼内レンズです。
手元、1m位先の中間距離、遠くのどれかに焦点が合います。
私はメガネフリーの生活を続けたいという気持ちが強く、保険外の多焦点レンズというものを選びました。
中でも3焦点眼内レンズというのが最先端のレンズのようで、術後はメガネなしで生活できる可能性が最も高いということでした。
ピントのシャープさ、明るさ、コントラストなどは単焦点には劣るものの、手元、中間距離、遠くの3点とも見えるように設計されたレンズです。
調べてみると、3焦点レンズにもいくつか種類があり、それぞれ特徴が異なります。
白内障手術は原則一度しか行わないものだそうで、自分に合いそうなレンズの情報を必死に集めました!
気になることはオタクっぽく笑、徹底的に調べるタチで、全国の病院の白内障手術のホームページ、多焦点レンズはヨーロッパやアメリカ製のものがほとんどで、海外のほうが使用実績も高いため、英語のサイトを検索したり、お医者さまの論文のまとめなどをネットで読みあさったり、目星をつけた病院に電話やメールをして、気の済むまで調べました。
各レンズの特徴、メリットデメリット、価格などなど。
今は家にいながら、本当にものすごい量の情報が手に入り、ありがたい時代ですね。
レーシックをした人の手術経験がある病院というのも必須条件でした。
レーシックをした目だと、眼内レンズの度数計算が通常と異なり、度数のズレが生じるリスクがあるそうです。
そのレーシック患者用の計算方法も、病院によって採用している数式が違うそうなので、手術経験がある病院の方が安心だと思ったのです。
その中で3焦点レンズを扱う病院、と条件をつけていくと、必然的に選択肢が絞られていきました。
私はアイメイクをきっちりキメたいことと、アクセサリーなど小さなものを眺めることが大好きなので、色々悩み考えた末、手元の見え方を重視して、最終的には「ファインビジョン」というベルギー製のレンズに決めました。
手術してみるまで合うかどうかわからないし、ほぼやり直しがきかない、しかも一生お付き合いしていく決定を自分でしなければいけないので、とてもとてもプレッシャーを感じました。
一時は悩みすぎて、
誰か決めてくれたら良いのに!
などと甘えたくなりましたが笑、選択肢のあるがゆえに悩んでいられるわけで、よく考えたらありがたい状況なのでした。